レポートNo.7に寄せられた疑問・感想
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赤い部分は、講義者(加藤)によるコメントです。
- なし
- 冬休み少しさぼり気味だったので、よい復習になりました
- 特にないです
- 先週はインフルエンザのため欠席しました。
- 休みの間は予想通りに統計力学の勉強はしなかった。しかし今回の講義を受けて、内容は忘れなくてほっとしていた。テストに向けて勉強しないとなぁ。
がんばってください。
- 試験の問題は授業の例を見ればわかる問題だとうれしいです。演習の試験も応用編を控えてほしかったりします、、、
- 特になし
- 授業内容わかりやすいです。ノートもあとから見て理解できます。ただ余談で時間がロスした時間分、延長されるのはちょっと、、、
時間配分気をつけます、、、が雑談って時間配分できないです、、、なかなか
- 雑談がんばって下さい。ニュートリノを多く観測してなんでノーベル賞もらえるのですか?
非常に基本的な粒子の性質を解明することに貢献したからです。小柴さんもいったように、直接役にたつようなものではありませんが、ロマンがある研究です。
- エントロピーの求め方を忘れていました。他は覚えていたんですが。試験前の休みは恐ろしい。
冬休みが長いですよね。
- 特になし
- とくになし
- 今回の授業では熱浴の中のばねモデルを考えて、最終的にエントロピーやヘルムホルツの自由エネルギーを求めたが、実用上はそれらの値がどのように使われるかが、疑問に思った。
あのばねモデルで、固体のエネルギーの温度依存性などが定性的にわかります。ですので、固体について、エントロピーや自由エネルギーを観測することも可能です。つまり実験でエントロピーや自由エネルギーを求めて、理論と比較することが可能です。
今回のレポートのN分子気体のエネルギーはよく知っている形になっていた。熱力学では、気体分子運動論で気体の圧力を求め、気体の状態方程式を用いて導いた(と思う)が、結果が一致していたことに驚いた。
そうですね。統計力学でやっても同じ結果になります。統計力学は、もっと他の系に適用できる分だけ、力強い学問体系ですね。
- 状態数を数えるときにd/dE (∫H<Edp1・・・dpN dq1 ・・・ dqN)というのがでてきましたが、なぜH<Eを満たす運動量や位置座標を積分した体積のようなものが、状態数になっているのかわかりません。(分配関数ならpやqで積分するのは、なんとなくわかるのですが)
これは演習の授業でやったことですが、半古典近似といって、量子力学から導くことのできる一種の近似です。プランク定数が十分小さいときに適用できます。たしか演習では、調和振動子でこの近似を確かめたはずです。そのときのノートを参照してみてください。
- ありません
- テスト前だというのに勉強不足で公式(覚えるべきもの)も出てこないという最悪の状態だったので、授業中の復習はありがたかった。
ほんとうはここは厳しくつっぱなして、各自の勉強に任せたい、と、個人的には思っています。でもそれは理想論だなぁとも思っています。私の授業では、どのように勉強したらよいかの、ヒントも与えながらの授業となっています。理想と現実、このはざ間で私の心も揺れ動いています。
- エネルギーに関して、ヘルムホルツの自由エネルギー、エネルギー、内部エネルギー、平均エネルギーなど、いろいろな言葉が使われますが、違いがいまいちわかりません。
まずエネルギーと内部エネルギーは、同じです。平均のエネルギーについてですが、これは正準統計ででてくるものです。正準統計では、系のエネルギーは一定ではなく、確率分布に従っています.よって、計算できるのは、エネルギーの期待値(平均エネルギー)です。これと「エネルギー」とは本当は違いますが、考えている系が十分に大きければ、エネルギーのゆらぎは十分小さくなるので、「エネルギー」と「平均エネルギー」を同一視しても構いません。また、自由エネルギーは、エネルギーと根本的に違います。ヘルムホルツの自由エネルギーはF=E-TSで定義される量で、意味としては、「人間が自由に使うことのできるエネルギー」という意味があります。まとめると「エネルギー」=「内部エネルギー」≒「平均エネルギー」<---
違う ---->「自由エネルギー」です。
演習についてですが、レポート問題の7番の運動量を球座標にするやり方、、、あれには驚きました。
- 小柴さんがノーベル賞をとった理由がわかってよかった。
- 自由エネルギーとエネルギーの違いがよくわかりません。
- 欠席してしまっていたため、課題を知るのが遅く、焦りました。
- まだ理解できないところもあったので、復習してもらえてよかった。
- 今日の授業はいいぐあいに復習ができてよかった。
- 特になし
- 今回の問題も講義中よりはるかにやさしい問題でした。これでテストがレポート重視ならとてもありがたいのですが。
- カミオカンデの当初の目的が、陽子崩壊だったとは知らなかったので、驚いた。ずっとニュートリノを観測するために作られたものだとおもっていたので。
棚から牡丹餅っていうのはあるんですよ。
- テスト勉強で忙殺、、、(涙)
- 復習から講義が始まったり公式を使う前にはいつもかいてくれたりと、難しいというよりもわけのわからない大学の物理が本当にわかりやすく思いました。
- 気体分子1個が何分子気体なのかわかりませんでした。
単原子分子理想気体です。レポート問題でちゃんといっていなかった。レポートでは、「単原子分子N個からなる気体」というべきだった。悪かったです。
気体分子がN個あるときと、N分子気体(N原子分子気体ですね)の違いもよくわかりませんでした。
この二つは違います。授業で扱いませんでしたが、N原子分子では、分子の回転や原子間の振動を考えなくてはいけません。
僕も先生のように早く夢中になれるものを見つけて、人生を楽しもうと思いました。
そうですね、それがいいです。でも僕の話は、そういう楽しみとか、そういうものを超えた話をしたつもりです。夢中になること、それが趣味である段階では楽しみですが、それを一生の生業としたときは、とても苦しく、終わりがないのです。うまく表現できないですが。
- 特にありません。
- 特になし
- 特になし
- 今までの総復習、まとめのような授業をしてほしい。
授業時間が限られているので、もう無理ですね。それでも1月の授業は復習の授業から始めたつもりですが、、?
- 特になし
- 復習をしてもらえて助かります。
- マスコミは田中さんばっかり追っているので、たまに小柴さんをテレビで見ると切なくなります。
本人はそれほど気にしていないのでは?でも、受賞内容に対する無知、田中さんへのワイドショー的な注目の仕方、、、日本人の科学そのものへの無関心、無知を私は強く感じてしまいました。
- テストがんばります
- 授業はわかりやすい
- 合っているのか不安です。
- 特にありません
- 特になし
- 先生は物理にとりつかれている、といっていましたが、私にはとりつかれているものがこれといってないです。何かに打ち込めるものをもっている人を、私はすごくうらやましく思います。
うーん、、、打ち込めることを無理して見つけようとしなくてもいいと思う。機会は向こうからやってくると思う。
何か打ちこめられるものがあると、しんどいことや悩むようなことがあるかもしれませんが、そのしんどいことやつらいことがあることで、他人にとっては小さなことでもうれしかったり楽しかったりするのではないかなと思います。
そうですね、、、まさにそのために打ち込んでしまうのです。同時に、途中であきらめなくてはいけない人もでてきます。それが人生です。運命は私たちが選びようがない、と思います。選べることなんて、本当に少ないです。選んだとしても、それが本当に自分が選んだといえるのか。運がよかったのではないか。そんなことを考えると、そんなに力むこともないんだと思います。選びようがないんだから。むしろ、選択は向こうからやってくるんだと思います。そのときに、判断できるか、ふんばれるかどうかが、大事なんだと思います。
- どんどんと新しい関係式などがでてきて、小正準統計と正準統計がまざってきているので、少し心配です。
演習を受けているんだし、授業やレポートをちゃんと理解していれば、大丈夫ですよ。
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