最後の講義でのアンケート結果
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統計物理学の今期最後の授業で、アンケートをとりました。回答数は、履修者95名(応用物理学科36名、電気工学学科34名、情報工学学科20名、その他の学科5名)のうち、56名(およそ6割、応物18名、電気19名、情報17名、その他2名)です。
1.
(1)授業の進度はどうだったか?
|
速すぎる |
やや速い |
ふつう |
やや遅い |
遅すぎる |
計 |
応用物理学科 |
0 |
1 |
17 |
0 |
0 |
18 |
電気工学科 |
0 |
3 |
16 |
0 |
0 |
19 |
情報工学科 |
2 |
6 |
8 |
1 |
0 |
17 |
その他 |
0 |
0 |
2 |
0 |
0 |
2 |
計 |
2 |
10 |
43 |
1 |
0 |
56 |
(評)やや速いと感じる人が少数いたという感じで、あとの人にはちょうどよかったようだ。
(2)授業の難易度はどうだったか?
|
難しすぎる |
やや難しい |
ふつう |
やや易しい |
易しすぎる |
計 |
応用物理学科 |
0 |
6 |
6 |
6 |
0 |
18 |
電気工学科 |
1 |
12 |
6 |
0 |
0 |
19 |
情報工学科 |
2 |
10 |
5 |
0 |
0 |
17 |
その他 |
0 |
0 |
2 |
0 |
0 |
2 |
計 |
3 |
28 |
19 |
6 |
0 |
56 |
(評)予想通り、やや難しいとした人が多い。統計力学特有のとっつきにくさ、応用までの道のりの遠さ、が原因か?ただ、致命的に難しい(難しすぎる)と感じた生徒が少数派にとどまってくれたのは、とてもありがたい。また、応用物理学科の人は、演習が必修となっているので、やや易しいとした人が多く出たと思われる。よい傾向だと思う。演習の重要性を改めて認識しました。
(3)授業の満足度は?
|
大いに満足 |
満足 |
ふつう |
やや不満 |
大いに不満 |
計 |
応用物理学科 |
2 |
12 |
4 |
0 |
0 |
18 |
電気工学科 |
1 |
12 |
6 |
0 |
0 |
19 |
情報工学科 |
2 |
10 |
5 |
0 |
0 |
17 |
その他 |
1 |
1 |
0 |
0 |
0 |
2 |
計 |
6 |
35 |
15 |
0 |
0 |
56 |
(評)情報や電気の人にも、そこそこ満足してもらえたようで、ほっと一息。よく考えれば、情報学科の人にも統計力学を教えるということは、なかなかしんどいことではあります。反面、応用物理学科の人に、心底楽しんでもらうというのは、この状況ではちときついかな。
(4)出席回数(全講義数は13回です)
未記入 |
7回 |
8回 |
9回 |
10回 |
11回 |
12回 |
13回 |
計 |
1 |
2 |
1 |
2 |
1 |
6 |
11 |
32 |
56 |
(評)当然ながら、最後の授業にでてきていない人は含まれていないし、アンケートを出さなかった人もいることだろうから、これはあくまで参考にしかなりませんが、半数以上の人はまじめに授業を受けてくれていたようです。本当にありがとう!
2.板書、説明の仕方について、気付いた点を書いてください。
(応物)
- 消すのがはやい
- 黒板を消すのがちょっと早い
- みやすくて、わかりやすい説明だと思いました。今回の授業で一番おもしろい授業だった
- 字が大きくて非常に見やすかった
- 字が大きくて読みやすかった
- 字が大きくて見やすいがもう少し一度にたくさん書いてほしいです
- 板書の字をもう少し小さくして、下の方はできるだけ使わないほうが、後ろの人も見やすいと思います
- 理解しているうちにすぐにけされたので、早く書こうとしたら、理解不足になり、考えものだった
- 後ろからでも見やすい字だったので、よかったです。説明は余談も間にあさんでいたので、飽きずに聞けました
- 字がでかい→最高です
- 丁寧でよい。色も使っていて、見やすい
- 字が大きいのがいい。わかりやすい。
- ていねいでよかった。
- 丁寧でわかりやすい。字が大きいので、黒板を消すのが早すぎる。もっと小さく書いたほうがいい
- 文字が大きいので、黒板の消す回数が多い。時々間に合わない
(電気)
- 字が大きくて、見やすい
- 見やすい、わかりやすい
- 見やすい、聞き取りやすい
- 黒板小さい(2名)
- 余談がよかった
- 字が大きくて、見やすい。板書がとりやすかった
- 特にない
- 字は見やすくてよかったです
- 文字が大きくて見やすい
- 前回の復習の説明がありがたかった。
- 字が大きくてみやすかったのですが、逆にそのせいで前に書いたところがすぐにけされてしまって、大変だった。工学部棟では黒板が2枚にならないのでしょうか。
- 見やすい
- 板書は丁寧でわかりやすかった
- 説明がわかりやすかった
- とてもきれいで見やすいと思う。
- 詳しく説明してもらえるので、わかりやすかった
(情報)
- 字が大きいので見やすい。すごく助かった
- 言うことなしです。最高。
- わかりやすかったです
- 板書も見やすく、説明もわかりやすかった
- 字が大きくてみやすい。説明もよかったです。
- 書き方は良いが、消すのが早い。
- 非常によろしい
- 字がやや大きめである
- 字の間違いが多いっス。でも字は大きくてわかりやすかったです。説明はわかりやすかったです。
- 結構漢字の間違いが多い
- 字が大きくて見やすいが、消すのが少し早かった
- 字が大きくてよかった
- 分かりやすく説明していると思います。少なくとも説明しようとしているのは、とっても感じました。
- 字が大きくて、見やすかったです。微妙な漢字間違いも笑えてGood!
- 字が大きく、よみやすかった
- とてもわかりやすくてよかったと思う
3.授業中で問題を解かせる形式(小テスト形式)がよいか、それとも次の授業までにレポートを課すほうがいいか?
|
小テスト形式がよい |
レポート形式がよい |
どちらでもいい |
両方やるのがいい |
未記入 |
計 |
応用物理学科 |
5 |
9 |
2 |
1 |
1 |
18 |
電気工学科 |
6 |
8 |
4 |
0 |
1 |
19 |
情報工学科 |
7 |
6 |
4 |
0 |
0 |
17 |
その他 |
1 |
1 |
0 |
0 |
0 |
2 |
計 |
19 |
24 |
10 |
1 |
2 |
56 |
(評)教員である私の迷いを見事に反映して、真っ二つです。小テストにも、レポート形式にもそれぞれいいところがあるので、どちらがいいと決めがたいところがあります。来年はどうしようか、、、、レポートだと、コピーが出回るからなあ、、、、ぶつぶつ。
理由(レポート派)
- じっくり考えられるから
- やる問題数がむりやりにでも増えるから
- 小テストは、なぜかわからないけどあせるから
- 時間に余裕があり、復習する機会が得られるから
- ノートを見直したり、勉強になるので
- レポート形式をとるのだったら、もう少し難しくしてもらいたい
- ゆっくり考えられるから。小テストは時間がなかった
- じっくり考えられるので
- わからなかったら、調べられる
- 参考書とか見ながらゆっくり考えられるから
- 小テスト形式だと時間が長引くから。小テストにするなら、もう少し授業をはやく終わってほしい
- 問題が手元に残る。じっくり考えられる。
- ゆっくり考えられるから
- じっくりとできるので、授業の内容がよくわかってくるので、レポートの方がいい
- 時間内にあまり解けないから
- じっくり考えられるから
- 一週間考えることができるので、その時間に理解できなくても自分で勉強できるのでいい
- 小テストだと焦ってしまう
- 小テストにしてしまうと、授業が終わるのが遅くなり、食堂その他の飲食店が混む
- ゆっくり考えることができるから
- 現状維持ということで
- テストは嫌い
- 毎回自分でゆっくりと復習をかねて勉強できるから
- わからなくても相談し会えばなんとかなるから。私たち情報(学科)はだいたいの人がこの分野に関してあまり興味をもっていないのに、単位のためにうけています。だから理解しようとする意欲がもともとあまりないので、理解度を確認する小テストはきびしい。
理由(小テスト派)
- プリントをつくってくれれば、なおうれしかった
- その場で終わるから
- 自分でやるので力がつく。レポートは自分でやらないことが、、、
- このほうが、きちんと理解できる
- その日のうちに、習ったことをある程度復習できるから
- レポートだと友達頼りになってしまうから
- 時間がのびるのはいやだけれども、心の負担が減る
- 提出もれがない。復習しやすい。わからなくなったときに、質問しやすい。
- このほうがよくわかる。(その日のうちにするので)
- その日のうちに、その日の内容がわかるから
- その場で復習できていいです。レポートだと次の週の直前までやらないから
- その日の内容をその日のうちに演習でもって復習できたのでよかった。家でやろうと思っても、解らないことが多々あるので
- レポートだと、解らないと友達に見てもらったりしてしまうから
- レポートはコピー品が出回る
- その場でヒントなどをもらえて、わかったり、友達とも相談できる
- 授業中じゃないとやる気がおこらないから
- 毎回、授業に参加するようになるし、よく聞くようにもなる。レポート形式なら、うつして終わりみたいなことになるときもあるので。でも、もう少し早く終わってほしかったです
- 僕は怠け者なので。レポートになると、人のものをうつしてしまう。小テストだと、人に聞きはするけど、自分で考えてとくようになるので、身につく。
- 気苦労が減るから
4.授業全体に関する感想
(応物)
- 最初の方、あまりの人のおおさに授業にでていませんでしたが、一回授業をうけてから、わかりやすいので用事がない限り出席させてもらいました。
- 楽しい授業でした
- 今受けている授業のなかで一番いいです
- 少しは物理に興味がでてきた(戻ってきた)ような気がします。
- 今までの授業の中で一番わかりやすかった。もっと授業に出ればよかったと後悔している。また人数が多いので、もっと広い教室に移動してほしかった。3人がけは、非常にやりにくい。
- 全体的にわかりやすかった。余談が多かったが、興味のある話も多く、おもしろかった。
- 余談が好きで、ただ教科書だけをやっていても、机上で論じているだけで実感がないが、これはこういう物(フェルミ粒子は電子・・・)ということを聞くと、多少興味が増します。
僕も、授業しているより、余談の方がいいです。今回の授業で僕が目指したことの1つは、「何で統計力学なんてものを考えなきゃいけなくなったか」「何に役に立つのか」ということを、伝えることです。そのためには、余談というか、教科書にないことも、どしどし伝えていかないとね。(というより、教科書でも、そのように書くべき。あんまり良い教科書が無いのも問題です。)
- 式を導入する場面が多かったが、そこでもきちんとグラフをかいて、ゆらぎなどを考えながら説明していたので、とてもよかったと思います。
- めずらしく欠席なしで授業にでたことからも、まずまずわかりやすかった。演習と重なっていたので、その点でメリットだった。
- とてもわかりやすい説明でした
- 教室が狭く、集中しずらい
来年は改善されると思います。狭い部屋に押し込んでしまって、本当に申し訳ない。
- 教室が狭い
- すごくわかりやすく、ききやすい授業でした
- 先生の微妙なたとえが好きです(カメムシとか)
カメムシに襲われたというあのたとえ話は、実話です
(電気)
- 教室は広いところがいいです。席がない上に黒板が人の頭でみにくい
- わかりやすくてよかった。しんどくなると話が脱線して、授業の内容の時は集中できた。昼休み前なので、できれば早く終わってもらいたかった
- 部屋が狭かった
- 教室が狭い
- 他の専門の講義の授業より、わかりやすかったと思います。これからも今回のような授業をしていってほしいと思います。
- 次の時間が昼食なので、12時をすぎると、はやくおわってほしかった
- 非常にわかりやすくてよかった
- 部屋がせまかった。もっと広い部屋がいい。
- 窓を開けないでほしいです
- 全体的にわかりやすかった
- これまでごまかされてきたところを理解できて、思いの他楽しめた
- いいパパになるよ
はあ、、、、でも先立つもの(お相手)が、、、
- 電気工学科の内容には、やや離れているとおもったが、内容自体はおもしろかった
- この大学に入って、初めてわかりやすい授業に出会えた
- 大学の授業というより、高校の授業みたいで、身近でわかりやすい講義でとてもよかったです。今まで受けた講義で一番わかりやすかった。
- 絵などで説明がくわしくされるので、わかりやすい
(情報)
- 知らない単語がたくさん出てきて、変に複雑な気がする
- すべての授業がこんな感じなら、学校くるのも苦にならないです
- 前回の復習をしてもらえるのが、よかったです
- 情報には、やはり内容が難しいのかな?
- 部屋が狭い
- 人数にあった部屋の選択を。授業の内容をあつかった問題がよかった
- それでいいと思う
- とてもわかりやすく良い授業だったと思います。一緒に勉強している気がしました。この調子でこれからやっていけば、とてもよいと思います。
- 見やすく板書してくれたので、授業はうけやすかったです。今後も、(来年からも)後輩たちのために、このような授業を続けてください
- 授業はペースがはやかったけど、わかりやすかった。ただ教室がせますぎた
- 特になし
- 授業はわかりやすくてよかったです。やってることのワケのわからなさに反して、それほどとっつきにくさは無かったです
- ていねいで解りやすかったです
(評) おおむね好評のように見える。ただ空欄もおおかったし、なんかみんな僕の目を気にしてか、あたりさわりの無いことがおおいかな。「なんでもいいから思っていることをかけ」くらいにしておけばよかった。みんなが授業をどのように考えているかを、知りたかったけど、質問の仕方がわるかったですね。
僕の感想は以下のとおり、
「授業の立ち上げの試行錯誤や、途中の授業の組み立ての苦労なんかがあって、けっして満足していないけど、みんなもがんばってついてきてくれたみたいうれしい。私自身の授業の組み立てとしては60点、生徒との相互作用まで組み入れて75点くらい。次回は、もっともっといい授業にします。
それと、みんなまじめやなあ。でも、大学では学問それ自体がすべてではない。統計の授業を通して、いろんなものの見方までいえればいいなと思う。なぜ大学で学ぶのか、とか、物理は将来どんな役割を果たしそうか、とか、生徒が将来直面するであろう課題は何で、そのときどのような態度で臨むといいか、とか、女の子はちゃんとおっかけよう、とか、TVなんか捨てて本をたくさん読もう、とか、いろいろいいたい。そのためには、僕自身の視野が広くなければ(+若くなければ)、と心を新たにします。
僕も頑張ってあがくので、皆さんも頑張ってあがいてください。」
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