- 第一講(10/2)、統計力学の考え方
- 第二講(10/16)、エントロピーと不可逆過程
- 第三講(10/23)、熱平衡状態と温度
- 第四講(10/30)、小正準統計から正準統計へ
- 第五講(11/6)、正準統計の導入
- 第六講(11/13)、正準統計の応用(I)
- 第七講(11/20)、正準統計の応用(II)
- 第八講(11/27)、大正準統計の導入
- 第九講(12/4)、フェルミ統計とボーズ統計
- 第十講(12/11)、化学ポテンシャルの導入
- 第十一講(12/18)、大分配関数の評価
- 第十二講(1/15)、フェルミ分布関数
- 第十三講(1/22)、フェルミ気体
長岡洋介著 「統計力学」 (岩波書店)
要領よくまとめられているテキストです。授業ではこれをベースにします。
戸田盛和著 「熱・統計力学」 (岩波書店・物理入門コース)
長岡の教科書とは違う視点に立っています。非常にやさしく丁寧に書かれた教科書です。
久保亮五編 「大学演習 熱・統計力学」
本格的な演習書。2年の段階では難しいと思いますが、大学院進学を考えているひとは、いずれこの程度の演習が必要になるので、今のうちにもっているといいかもしれません。
成績は基本的に期末試験によって評価します。ただしレポート提出状況を評価点としてつけ、
試験で成績が悪かった場合に評価に加味します。基本的に次回の講義までの提出としますが、
その後でも受け取り、評価点をつけます。ただしその場合、次週までに提出した場合に比べ、
評価点は小さくなります。
以下で授業で配ったレポート問題をダウンロードできます。
dvi形式とPDF形式の二つがありますので、適当な形式でダウンロードしてください。
PDF ... Acrobat Readerを利用して出力してください。
dvi ... LaTeXのキットをどこかで入手してインストールし、dviファイルのviewer(dvioutやxdviなど)で見てください。
なお、現在のところPDFファイルに一部文字化けがあり、解消できていません。(支障はないと思いますが。)
第一講、第五講では、レポート配布はありませんでした。
- レポートNo.1[PDF file] [dvi file] (第二講、10月16日配布)
寄せられた授業の感想
質問とそれに対する答え[PDF file] [dvi file]- レポートNo.2[PDF file] [dvi file] (第三講、10月21日配布)
寄せられた授業の感想
質問とそれに対する答え[PDF file] [dvi file]- レポートNo.3[PDF file] [dvi file] (第四講、10月28日配布)
寄せられた授業の感想
第6講以降では、授業の終わりにテスト形式で課題を出し、それを提出してもらう形に変えました。そのため、ゆっくり感想を書いてもらう時間がなくなり、授業に対する感想・質問はなかなか集められなくなりました。いつか、ちゃんと皆さんの感想を集めたいと思っております。そのようになった経緯については、ここをご覧ください。
- 第6講から第8講でやってもらった課題 [PDF file] [dvi file] およびその解答 [PDF file] [dvi file]
授業に出られなかった人で、意欲がある人は、ここにある課題を後からレポートにしてもってきてもらっても構いません。しかし解答をすでに公表しているので、評価点にはなりません。
試験では、半期分の授業範囲から出題されます。比較的やさしい、基本的な問題を出す予定でいますが、試験勉強を効率よくやってもらうために、統計力学の問題を5題ほど用意しました。
試験のための練習問題(PDF file)試験では、この中から類題を出題することにします。試験問題は3問の予定で、うち2問は類題にしようかと思っています。試験前に、よく勉強してください。持ち込みは不可です。
試験のための練習問題(dvi file)
また要望がありましたので、練習問題の略解もアップします -> 解答 (PDF file) (dvi file)
授業中に配ったプリントの問題に一部間違いがありましたので、注意してください。(上のものでは直っていますし、解答にも訂正を入れておきました。)
こちらにまとめてあります
終わりに
統計力学の授業を終えたあとに、非平衡の本をちょこちょこと読みました。統計力学の授業を行ったあとに、
統計力学を超えた理論のことを考えると、僕の授業はまだまだ(というよりようやく出発点にたった)という
感じを抱きます。僕自身は、確率の考え方や、確率によって不可逆性がどのように導かれるのか、
というあたりをずっと問題意識としてもっているのですが、それに答えるには、もうちょっといろんな本を
みて、自分の脳みそで考えなければいけないなと、思います。
来年は、もうちょっとちゃんとやろうと、改めて誓うしだいです。
2001年2月25日記