レポートNo.3に寄せられた疑問・感想
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赤い部分は、講義者(加藤)によるコメントです。
- かなり統計力学にも踏み入ったような内容になってきましたが、不思議とすんなり統計力学の考え方が自分の中に入ってきている気がします。エネルギーを温度の関数で表す際に用いた量子力学の考え方が少し難しいですが、これも量子力学の勉強が進んでいけば、十分納得のいくことだと思います。以後もどうぞよろしくお願いします。
統計力学で量子力学の知識は必要になってきますが、ごく簡単なことだけ了解してもらえばいいです。授業でやった調和振動子は量子力学IIでやることになると思います。
また余談の核融合発電のお話ですが、ITERの六ヶ所村誘致に関しては僕も反対です。5000億円もそれに投じるのであれば、MHD発電の開発や太陽光発電とか風力発電による持続的な電力供給の研究資金に当てられるはずだと思います。今後もこのニュースには目を見張っていたいと思います。
工学部にいて、基本的に技術者を目指す人は、社会にもよく目をむけなくてはいけませんね。私もITERに関しては反対です。私も今後のニュースに目を見張らないといけないと思っています。
- 比熱Cが低温では0に近く、高温ではNkBになることがわかった。比熱は物質よりも温度に依存しているのだなぁ。
高校までは比熱は温度に関して一定と思ってやってきたわけですが、本当は温度依存性があるわけです。比熱の温度依存性をちゃんとしらべるには統計力学が必要不可欠です。
- 色を変えて書いていた部分が的確なポイントです!
- だんだん興味がもててきた。
興味をもつことが勉強の第一歩ですね。
- eの方の添え字が細かくなるのでいやですね。
仕方ないです。
- 原子の振動をばねにおきかえるのが少しわかりにくかった。あと量子力学でいうとエネルギーはとびとびになるということだけれども、古典力学を使うとそうではないということがわからなかった。しかも量子力学を使うと計算が楽だからという理由もわからなかった。じゃあ実際はどのようになっているんだと思った。
原子の振動を扱うには、同じ振動を行うモデルをもってくるのがいいわけで、ばねに置き換えたのはばねのモデルがいちばん簡単だからです。要は「振動すること」が重要であって、そのほかの設定が違っていても本質は理解できるわけです。古典力学ではエネルギーについて特に条件はなかったですよね?エネルギーは古典力学では任意の値をもちますが、量子力学ではそうならないのです。そこが大きなちがいです。よく考えてみてください。エネルギーがとびとびの値をもっているおかげで状態数Wの計算ができますが、古典力学でやろうとするとエネルギーが連続なのですから、それに対する状態数というのはどうやって計算していいか、よくわかりません。
- そろそろがんばります。
がんばって下さい!
- 計算はけっこうだるい。でもがんばります。
- 教授がいっていることは簡単だが、頭で理解するのがむずかしくなってきた。
自分で手を動かしてとにかく計算してみることが大切だとおもいますよ。
- 今回はW, S, T, Eの関係に興味がもてるようになりました。
- 毎週余談を楽しみにしています!
- 計算がややこしかった。
- おもしろかった。
- 今回の授業は「統計力学」というか「数学」っぽかったです。私は数学が好きな(変な?)人間なのでこんな授業を聞くとなぜかワクワクウズウズしてきます、、、結論だけ覚える授業より、途中の過程が分かるほうが有意義で勉強もしやすいと思います。
やっぱり具体的に計算してみることは重要ですよね。これからもできるかぎり具体例を出したいと思います。
- 今回は特にないです。
- 統計力学演習は授業内容と比べてとても難しい。
もうじき追いつきますので、、、それからあとから演習を見直せば、理解が深まると思います。
- 量子力学の範囲と重なっていたので理解が深まった。
- 比例代表からは民主獲得議席>自民!!先生がITER反対なのと同じように僕も小泉さん大嫌いです。マッキーはやっぱりブラウン管に出てなんぼですね(意味不明)。もちろん竹中平蔵も応援します(=加藤先生)。ちなみに僕はナウシカ、コナンあたりから即に宮崎駿氏のファンだったりします。
宮崎アニメは昔から好きだけどナウシカやコナンはちょっときわもののような気がします。あんな世界観はありえないとおもっちゃうんですよ。ラピュタがとりあえずの頂点だと思います。千と千尋の神隠しは、意見が分かれるようですが、こちらは傑作だと僕は思います。
- 統計力学や情報理論ででてくるエントロピーはわかりやすいのに熱力学のエントロピーがなぜわかりにくいのだろう。
従来の熱力学の教科書のスタイルがわるいんだと思います。最近は新しい見方で熱力学を捕らえる動きがあります。興味があれば、田崎晴明著「熱力学=現代的な視点から」培風館を読むことをお勧めします。
- 特になし
- エントロピーについてあまり理解できていないので、ちゃんと理解しておきたいと思う。
- スターリングの公式や一次近似など、いままで勉強してきたことを実際につかっていくのにまだなれていないので、思い出すのに大変だ。また実際つかうのも大変だ。
慣れていくしかないと思います。
- かなりわかりやすいです。
- M個をN人に分けるという高校の数学の問題の解き方、忘れておりました。改めていかに高校時代の知識が薄れていっているか思い知らされた時間でした。
- だんだんよくわからなくなってきた。
どのへんがわかりにくいのかな、、、?
- 超電導や核融合の余談がとても興味深かったです。毎回この余談を楽しみにしているので、これからも期待しています。
頑張って余談の準備をしなくては、、、
- 上のような近似を行った結果、どのようなメリットがあるのだろう?
エントロピーをエネルギーについて微分することができるようになります。
- だんだんと難しい計算がでてくるようになってきたなぁと。
仕方ないですね。物理ですから。
- 黒板の字が薄くて見えにくいことが、、、
気をつけます。
- 近似の使い方などを忘れていたりするので、計算が少し大変でした。授業内容はわかりやすく、理解できてると思います。
- だんだん式が複雑でややこしくなってきたと思いました。
- 比熱の計算は計算はややこしいが、きれいな結果がでて、爽快だった。
- 最近レポート多くてしんどいです。
がんばりましょう!授業を理解するにはレポートをちゃんとやるのが一番いい方法ですよ。
- やる気のない大学の指導者がほとんどの中で、加藤先生のような授業に対して真摯な態度をとっている方を見ると非常にうれしく思います。これからも今のままでがんばって下さい。
学部教育に真摯に取り組むのは大切なことだと思っています。他の先生方もきっと努力されていると思いますよ。でも一人の力は限られてますから、教員同士の協力もこれからは大事になるんじゃないでしょうか。
- 計算式なども書いてくれていてわかりやすいです。
- 板書がわかりやすくてうれしいです。
- 何回も同じ事ばかり書きますが、たったいくつかの式からいろいろなことがわかるということは本当にすごいと感じます。ただ計算の過程でつかっていく公式は全く思いつかないだろうと思います。一つの求められた公式でも、例えば高温と低温で扱いが違うなど、奥が深いなぁと感じました。実験の3Rは3次元だからというのには、そんなんで本当にあっているのかなぁとも思いました。
いくつかの基本法則からいろいろな結果を導くことは物理の醍醐味の一つでしょう。計算の過程をひとつひとつ考えるより、なれていくほうがいいと思います。なれてくれば、簡単に計算出来るようになりますよ。3Rの3が3次元の3であるのは、振動の方向がx,
y, zの3方向あるので、そのぶん振動をあらわすばねの数が3倍必要になるからです。
- 先生の黒板めちゃくちゃキレイで見やすいです。計算がややこしくて少し混乱しましたが、理解できました。3Rの3が3次元というのは面白かったです。
- この問題を解くのに2時間かかってしまった、、、。M
log N- M log Nをいれるって発想、、、、ようやくみつけた、、、この問題はしばらく見たくない、、、、。
お疲れ様でした。
- 今回の授業の話はおもしろかった。毎回、おもしろい余談をもっと紹介してほしいです。
- エントロピーがだんだんとわかってきました。
- 固体の比熱の話でしたが、はじめに今日の目標を示して、それに向かって進んでいくのはいい講義の進め方だと思いました。また一次元のモデルで考え、最終的に3次元のモデルで考えれば成立するという展開の仕方も面白いと思いました。余談の話も興味があるもので、聞いていて決して無駄にはならないものと思いました。
毎回そんな授業ができるといいんですが、なかなか難しいですね。固体の比熱の話は、うまくできた数少ない例だと思います。毎年、試行錯誤の日々です。
- 余談が楽しい。授業はアドリブに限ると思った。
余談はちゃんと準備していくんですよ、笑。ノートもちゃんとつくるんですが、だいたいは頭の中にはいっているようにしています。おかげで授業中ノートを見ることはほとんどないですね。
- 授業の内容もなんとか理解できるし、余談もあってけっこう楽しいです。
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